連載

Topics

芸術、文化、芸能などカルチャー周辺のトピックスを紹介します。

連載一覧

Topics

金沢21世紀美術館「起点としての80年代」展 現代とつながる表現形式

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
段ボールにアクリル絵の具で彩色したパーツを壁と床に設置した杉山知子のインスタレーション「themidnightoasis」(1983年)=金沢市の金沢21世紀美術館で
段ボールにアクリル絵の具で彩色したパーツを壁と床に設置した杉山知子のインスタレーション「themidnightoasis」(1983年)=金沢市の金沢21世紀美術館で

 ある時代を回顧し、「○○年代展」と題して当時の作品を網羅的に紹介する展覧会はよくある。どちらかといえば「過去」に比重を置くこの形式に対し、「現在」の視点をより強く打ち出しているのが金沢21世紀美術館(金沢市)で開催中の「起点としての80年代」展だ。関係性や日常といった今日的な美術動向を表すテーマを掲げ、その出発点を1980年代に探ることで当時の表現を見つめ直す。

 80年代の日本といえばバブル景気に沸く姿が思い出される。「オタク」という言葉が知られるようになったのもこの頃で、アニメなどの80年代サブカルチャーはクールジャパンの原点として評価されてきた。一方、美術では禁欲的で観念的な70年代の表現とは対照的に、色彩豊かで奔放な筆致の「ニューペインティング」などが台頭。だが70年代以前に比べると、80年代美術の検証は十分に進んでいるとは言い難い。

この記事は有料記事です。

残り894文字(全文1270文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集