【カイロ篠田航一】シリア内戦で優位を固めたアサド政権軍が8月に入り、反体制派に残された最後の重要拠点である北西部イドリブ県への圧力を強め、緊張が高まっている。ロイター通信などによると、12日にはイドリブ県のトルコ国境付近の村にある武器庫が爆発し、反体制派戦闘員の家族ら60人以上が死亡。10日にも同県や隣接するアレッポ県で空爆や砲撃があり、民間人ら50人以上が死亡した。いずれもアサド政権側による攻撃とみられ、近く政権軍が総攻撃を始めるとの観測も出ている。
2011年に始まった内戦は、反体制派の拠点だった南部ダルアー県や首都ダマスカス近郊の東グータ地区が今年に入り政権軍によって次々に制圧された。残るイドリブ県が陥落すれば、7年に及ぶ内戦は事実上、アサド政権側の勝利が決まる。アサド大統領は7月下旬、ロシアのメディアに「次の目標はイドリブだ」と述べ、本格的な攻撃開始を示唆した。一方、イドリブ県の反体制派幹部は毎日新聞の取材に「イドリブ県には現在、反体制…
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