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若島正・評 『数字が明かす小説の秘密 スティーヴン・キング、J・K・ローリングからナボコフまで』

 ◆ベン・ブラット著、坪野圭介・訳(DU BOOKS・2376円)

統計的処理から得られた「文体」

 「文は人なり」という言葉がある。書かれた文章は、書き手の人間性をおのずから反映してしまう、という意味だ。これをもう少し言い直して、「文体(スタイル)は人なり」という言い方もある。それでは、ここでいう「文体」とはどんなものか。わたしたちは文体というものを漠然と理解していても、これがある作家の文体だとはっきり言い切れる一般的な決まりは持っていない。本書『数字が明かす小説の秘密』は、主に英米の著名な作家の作品やベストセラーを素材にして、その膨大な数のテキストデータに統計的処理を施し、そこから作家の文体についてどのような発見が得られるかを述べたものである。

 統計的処理を行うということは、簡単に言うと、個々の作品を読まない、ということだ。そこで問題になるの…

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