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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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Tシャツの破壊力=永山悦子

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 先月、英高級ブランドのバーバリーが、安売りを防ぐため、日本円にして約42億円もの衣料品などの売れ残りを焼却処分していたというニュースが流れた。「なんてもったいないことを」。そう思った人は多いだろう。しかし、ここでもう一歩進んで考えてみたい。

 世界中の衣料品の売上高は2002~15年の間に1・8倍にも増加(国際NGOグリーンピース試算)。一方、英国のエレン・マッカーサー財団によると、衣服の着用回数は00年代初めから4割近くも減ったという。つまり、どんどん売られ、どんどん使い捨てられているということ。いわゆる「ファストファッション(最新流行を取り入れつつ低価格に抑えた衣料品)」の影響が大きいらしい。

 夏の初め、あるファストファッションの店へ行くと、入り口に並んでいたのは1枚290円のTシャツ。それも結構おしゃれ。うちのタンスの収納力を考え、「1回着て捨てても惜しくないな」という思いが浮かんだ。買う服が増えれば、その分捨てるしかない。

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