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記者の目

自民議員のLGBT「生産性」寄稿 差別禁止へ法整備を=藤沢美由紀(医療福祉部)

自民党本部前で杉田水脈衆院議員の辞職を求めて抗議する人たち=東京都千代田区で7月27日、宮間俊樹撮影

 自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性的少数者であるLGBTに対し、「子どもを作らない、つまり『生産性がない』」などと侮辱した月刊誌の寄稿への批判が続いている。しかし、ある当事者は「あんなの何千回と言われてきた」とつぶやいた。私は、杉田氏の寄稿が今の日本社会の意識をよく表していると思っている。

 それでも今回、これまでにない変化も起きた。当事者が声を上げ、その輪が広がっている。これをきっかけに、根本的な解決へつながるよう願う。

 杉田氏の寄稿は「生産性」の他にも、誤りやヘイトスピーチに満ちている。「日本にはLGBTへの差別はない」「(同性愛や両性愛は)性的嗜好(しこう)の話」「(思春期の同性愛は)一過性のもの」「(同性愛者は)不幸な人」「様々な性的指向も認めよということになると(中略)兄弟婚を認めろ、親子婚を認めろ、それどころかペット(中略)と結婚させろという声も出てくる」--。どの性別を好きになるかという性的指向は趣味や好みとは異なり、人の尊厳に関わる。これらは、国会議員の発言としてもちろん許されないが、杉田氏だけの問題ではない。

 私も似たような言葉を何度も見聞きした。数年前、シンポジウムに登壇したある政治家が、性的少数者にエールを送るはずのスピーチで「子どもを狙う性犯罪者よりマシだ」という趣旨の発言を笑顔でしていた。学識や社会的立場のある人も、平気で暴言を口にする。悪気はないのかもしれないが、悪意の有無は差別かどうかとは無関係だ。

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