リニア計画

南アルプス「湧き水減少」懸念 着工できず

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南アルプス自然環境有識者会議の初会合であいさつする川勝平太知事(左端)=静岡県庁で2018年8月8日、島田信幸撮影
南アルプス自然環境有識者会議の初会合であいさつする川勝平太知事(左端)=静岡県庁で2018年8月8日、島田信幸撮影

 リニア中央新幹線の建設計画を巡り、品川-名古屋間で唯一未着工の静岡県内の南アルプスを貫くトンネル工事開始が見通せない。工事の影響で、県中部の生活用水として使われる大井川水系の流量減少の懸念が消えず、県とJR東海が対立しているためだ。工期に余裕がないJRは8月末にも関連工事を始める構えだが、リニアの駅設置計画がなく、直接的な「恩恵」がない県側に譲歩のそぶりは見えない。

 リニアの「南アルプストンネル」は全長約25キロもあり、山梨・静岡・長野3県を貫くが、中間の静岡工区(約8.9キロ)が未着工だ。工区は全域が静岡市内の大井川水系上流山間部で、掘削で生じる湧き水はトンネル経由で山梨側に流れる。

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