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日本向け木材

輸出量伸ばすも無秩序伐採に揺れる現場

赤いインクのマークにおがくずがついた切り株。マークはつけられたばかりで、「違法伐採」だという=ルーマニア北部・ロドナ山脈国立公園で、伊藤奈々恵撮影

 木造住宅の柱として使われる「構造用集成材」としてここ10年で、日本向けの木材輸出量を大きく伸ばしているルーマニア。今年7月に日本と欧州連合(EU)が署名した経済連携協定(EPA)が発効すれば、ルーマニア産の木材製品も関税が引き下げられ、さらに輸出量が増えることが予想される。そのルーマニアでは近年、無秩序な伐採が大きな問題になっている。その現場を歩いた。【伊藤奈々恵】

 足を踏み入れたのは、ルーマニア北部のウクライナとの国境付近にあるロドナ山脈国立公園。ルーマニアで2番目に広い国立公園で、カモシカの仲間のシャモアやオオカミ、クマやオオヤマネコなど多くの動物が生息している。森の中には針葉樹の太い切り株がいくつもあり、まだ松ヤニのにおいが漂っていた。その根元には、500円玉ほどの赤いインクがついていた。

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