不登校は不幸じゃない

私たちは不幸じゃない 当事者や親が交流、全国100カ所同時開催・金沢2会場 /石川

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自身や家族の不登校の経験を語り合う参加者ら=金沢市増泉3で、日向梓撮影 拡大
自身や家族の不登校の経験を語り合う参加者ら=金沢市増泉3で、日向梓撮影

悩む子が生きやすい社会は

 不登校の当事者や経験者、保護者らが集まり交流するイベント「#不登校は不幸じゃない」が19日、金沢市内の2会場であった。夏休み明け前後に命を絶つ子供が多いことから、不登校の当事者らが夏休み期間中に交流できる場を作ろうと、不登校経験があり高校生で起業した小幡和輝さん(24)=和歌山市=が企画。この日は全国100カ所で同時開催された。【日向梓】

 金沢市増泉3の民家の一室では、不登校の子を持つ親や当事者ら約10人が参加し、体験談を語り合った。今も不登校という中学3年の女子生徒は「昔はお母さんに迷いがあるのが分かって、自分も悩んでしまった。今は認めてくれていて、絵を描いたり好きなことをしていて毎日楽しい」。息子が不登校になり「引きこもってしまうのでは」と不安を吐露した参加者の夫婦に「お父さんやお母さんが元気にしていれば、子供は安心する。安心できれば自分の好きなことをやり始めるから、大丈夫だと思う」と助言していた。

 また、元町福祉健康センター(金沢市元町1)では約20人が参加。主催した野々市市の大学院1年、西岡航太さん(22)の発案で「学校で生きづらい子供たちのためにどんな社会が必要か」というテーマで話し合った。ボードゲームに興じたり、お菓子を食べたりしながら話し合い、「先生もクラスも固定するのではなく、教科によって子供が先生を選ぶシステムがあれば学校が苦にならないかもしれない」「昼間に子供が街を歩いていても怒られない雰囲気を作っては」などのアイデアが出された。

 市内の40代の女性会社員は「息子は中学1年の夏休み明け、宿題が終わらなくて不登校になった。今思えば『学校へ行け、勉強しろ』と親が押しつけたことで爆発したんだと思う」と振り返った。現在は高校に行き、部活動でキャプテンも務めているといい、取材に「小中高大と学校に通って社会に出る、という道に沿うのが楽じゃない子もいることに気づけた。悩んでいる子やその親の気持ちが分かるから、『学校が全てじゃない』と伝えたい」と話した。

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