- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷
岐阜市中心部の梅林公園の近くに仏寺「雲龍院」(同市寺町)がある。その門前の脇に石碑を見つけたのは今年2月末だった。碑文は「軍神広瀬中佐母堂之墓所」。裏に「昭和十五年六月」とある。
寒い朝だが早朝から晴れたので歩く気になった。雲龍院の隣の瑞龍寺は禅寺で、今春、十六銀行の新入社員も研修で座禅を組んだ。寺に至る砂利道は掃き清められ物音はしない。朝のウオーキングの平和なすがすがしさの中、「軍神」の碑に何かざらざらとした違和感を覚えた。
この寺に軍神広瀬中佐の母の墓がある。それを示す碑が1940年、太平洋戦争開戦の1年半前に建てられたということらしい。
この記事は有料記事です。
残り1221文字(全文1496文字)