メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

詩の橋を渡って

手仕事に見立てる「旅」=和合亮一(詩人)

和合亮一さん

8月

さいごの糸をむすび切ると

その旅をおえて

ボタンはブラウスの一部となる

そして息をひとつ またひとつ

ボタンは貝であったころの

うみの呼吸をとりもどす

 詩を書くことをたとえてみるとするならば何だろう。岡島弘子の新詩集『洋裁師の恋』(思潮社)を読みながら、あれこれと思いをめぐらせた。「光と風の中から つまみあげると/息を吹きかえすボタン/糸と針で穴をうめると/もうひとつ息をする」

 岡島は洋裁の手仕事にそれを見立てている。単なる部品であるボタンはしかし、一つの詩の中の大切な言葉の…

この記事は有料記事です。

残り1044文字(全文1281文字)

ご登録日から1カ月間は100円

いますぐ登録して続きを読む

または

登録済みの方はこちら
おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 100歳、歩行者はねる 「気がついたら歩道に」 新潟

  2. 高齢者事故「娘の死は殺人」 発生3年、母が制度改正訴え活動

  3. 池袋暴走 元高級官僚だから? 「なぜ運転手が逮捕されないのか」疑問の声噴出

  4. HIV感染告げなかったことを理由に内定取り消し 社会福祉法人に賠償命令 札幌地裁

  5. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです