ジャカルタ・アジア大会 スポーツクライミング 野口啓代(29) 開拓者、さらに上へ
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<フィーチャーズ アジア大会2018>
野口啓代(あきよ)
身長165センチに対して両手を広げた幅のリーチは9センチ長い。「自分でも、クライミング体形だなと思います」。他の選手が飛びつかないと届かないホールド(突起物)をつかめる。ボルダリング種目の最新の世界ランキングで1位に君臨する強みの一つだ。
小学生の時、家族旅行で訪れたグアム島のゲームセンターで、クライミングを体験して、登ることの面白さに目覚めた。最大の魅力は、全ての課題(コース)が違うこと。「一つとして同じものがなく、どれだけクライミングを重ねても飽きが来ない」。今では「生活に欠かせないもの」と競技の魅力にとりつかれている。
国際舞台で安定した成績を残している。2008年にフランスで行われたボルダリングのワールドカップ(W杯)で初優勝を果たすと、09年には初の年間総合優勝。10、14、15年と計4度の年間女王に輝いており、クライミング日本女子の開拓者だ。積み上げたW杯勝利数は史上最多まであと1勝に迫る21。ボルダリングでは絶対的な力を持つ。
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