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皇室

昭和天皇の苦悩、克明に 侍従日記「細く長く生きても」

 昭和天皇の侍従だった故小林忍氏の日記には、晩年まで戦争の影を引きずる天皇の苦悩が克明につづられている。アジアの国を侵略した大日本帝国を率い、太平洋戦争の開戦と敗戦に臨んだ天皇の脳裏に刻まれた記憶が、最期まで頭から離れなかったことが改めて確認できる。貴重な「昭和後半史」だ。

 昭和天皇は「戦前も平和を念願しての外交だった」(1975年5月13日)と吐露したり、「細く長く生きても仕方がない」「戦争責任のことをいわれる」(87年4月7日)と弱音を漏らしたりしていた。戦時中、学徒動員された22歳年下で一侍従の小林氏に信頼を寄せ、胸中を直接、明かした。戦争責任を問う世評に神経をとがらせる内情がにじむ記述だ。

 アジアの国にも配慮を見せている。80年5月27日の記述には、国賓として来日した中国の華国鋒首相に「陛下は日中戦争は遺憾であった旨先方におっしゃりたいが、長官、式部官長は今更ということで反対の意向とか」とある。小林氏は昭和天皇の考えに賛意を示すが、幹部が、中国侵略を正当化する右翼の反発を懸念し、封印してしまう。

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