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長崎大水害について「山の尾根筋のへこんだ辺りの杉林が、土石流に混じって下流になだれ込んできた」と振り返る藤川正男さん=長崎市で13日

 西日本豪雨を機に、地元の被災史や教訓を伝承する取り組みが改めて注目されている。長崎市には、幕末の土砂災害を独特の風習で語り継ぎ、1982年の「長崎大水害」でも犠牲者を出さなかった地区がある。

 ●「奇跡の集落」

 「奇跡の集落」--。長崎市太田尾(おおたお)町の山川(さんぜん)河内(ごうち)地区を、長崎の人はそう呼ぶ。市の中心部から東へ車で約30分。V字形の深い渓谷の斜面に住宅や畑が点在する農村集落だ。30世帯の約170人が現在暮らす山川河内は、江戸時代末期の1860(万延元)年、多くの住民が命を落とすという大規模な土砂災害に見舞われた。以来、160年近く。持ち回りの当番が月命日の毎月14日に、まんじゅうを全世帯に配る「念仏講まんじゅう」の風習が、今なお続く。犠牲者を供養するとともに災害の教訓を語り継ぐ取り組みだ。

 地元に伝わる記録によると、その年の4月9日(旧暦)、降りしきる豪雨の影響で、山川河内の中心部を流れ…

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