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ややパリには遠く~南仏留学記

フランス語を身につけるため2018年4月からフランスに留学しています。新聞記者の仕事を離れ、語学学校に通う日常生活を日記風につづっています。4月からは北部のルーアンで、10月からは南部のモンペリエで、ホームステイをしながら過ごしています。

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ややパリには遠く~南仏留学記

戦争で焼けたフランスの町

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ルアーブルでの祖父母の思い出を聞かせてくれたアガット(左)とビクトール。
ルアーブルでの祖父母の思い出を聞かせてくれたアガット(左)とビクトール。

 フランス北部ノルマンディー地方にあるルーアンという町に、フランス語習得のため4月から留学しています。新聞記者の仕事を離れ、語学学校に通う留学生活を日記風につづっています。

 平成で最後の「終戦の日」だった今年の8月15日は、同世代のフランス人カップルの家に招かれ、それぞれの家族に起きた戦後のできごとを話して過ごしました。話の舞台は、フランス北西部にあるルアーブルという大西洋岸の港町です。

 セーヌ川の河口に位置するルアーブルは、第二次世界大戦中にドイツ軍に占領されました。ノルマンディー上陸作戦から3カ月後、連合国軍が行った「奪還作戦」は激烈を極めました。その結果、町の中心部は空襲などで焼き尽くされ、5000人の市民が犠牲になり、8万人が家を失ったとされています。戦争が終わるとこの町をフランスの復興のシンボルにすべく、政府は「コンクリートの父」と呼ばれた建築家オーギュスト・ペレ(18…

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