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Theme 神戸と仙台に定席 寄席文化浸透に知恵絞る

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喜楽館のこけら落とし公演で手締めをする桂文枝名誉館長(中央)や笑福亭仁智・上方落語協会会長(左から2人目)=神戸市兵庫区で7月11日(代表撮影)
喜楽館のこけら落とし公演で手締めをする桂文枝名誉館長(中央)や笑福亭仁智・上方落語協会会長(左から2人目)=神戸市兵庫区で7月11日(代表撮影)

 落語を中心とした演芸の公演が毎日開かれる「定席(じょうせき)」が今年、神戸と仙台に誕生した。ふらっと立ち寄り笑いに触れられるのが魅力の定席。長い歴史を持つ東京や、開場から10年以上を経た大阪などに続き、新たな街で寄席文化を定着させるべく、運営者らは知恵を絞っている。

 先月11日にオープンした「神戸新開地・喜楽館」。こけら落とし公演に兵庫県加古川市から訪れた70代夫婦は「大阪まで行くのは遠かったので、神戸に寄席ができてうれしい」と喜んだ。かつては「東の浅草、西の新開地」と並び称された歓楽街は戦後、空洞化。30年以上前から、文化の力で街のにぎわいを取り戻す取り組みが続き、喜楽館も、地元商店街の活性化を目的に国などが建設費を負担した。運営は商店街が作るNPO法人が担い、昼の寄席興行は上方落語協会が担当。夜は貸し館営業を行う。

 夜席の賃料は出演者が打ち上げなどで商店街を利用すれば、神戸市が半額助成する。宮道成彦・同市文化交流部部長は「にぎわい創出には、やはり夜席が使われることが重要」と指摘。来月の使用率は現時点で半分ほどで、「助成制度の周知などに努めたい」と話す。

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