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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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プラスチック危機

カップ麺容器のプラスチックを生分解性に 

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日清食品HDはラーメンの容器や包装を自然に分解される「生分解性プラスチック」に変更する方針を表明した
日清食品HDはラーメンの容器や包装を自然に分解される「生分解性プラスチック」に変更する方針を表明した

 日清食品ホールディングス(HD)の安藤宏基社長は24日、現在は紙や発泡スチロールを使用しているカップ麺の容器などを、自然に分解される「生分解性プラスチック」に2~3年後をめどに順次変更していく方針を明らかにした。プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化しており、環境保護の取り組みを強化する。

 この日は日清食品の「チキンラーメン」誕生60年を記念する記者会見が東京都内で開かれ、安藤社長は今後の商品開発で「栄養」と「環境保全」を重視…

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