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がん検査/下 乳がん検診・マンモグラフィー 30代以下「偽陽性」多く

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乳がん(女性)の死亡率と罹患率
乳がん(女性)の死亡率と罹患率

 女性がなりやすいがんの一つに乳がんがある。著名人が若くしてなるなどしたため、早期発見に関心を寄せる30代以下の若い女性が少なくないが、検診には不利益も伴う。3回目は、乳がん検診について取り上げる。【渡辺諒】

早期発見、まずは自己チェック

 静岡県立静岡がんセンター(同県長泉町)には、別の医療機関で受けた人間ドックなどで乳がんが疑われた女性が多く訪れる。同センター乳腺画像診断科の植松孝悦部長は「30代以下では、誤ってがんを疑われた『偽陽性』の人が多い」と語る。がんでない良性の腫瘍なのに、乳房の組織を針で取り出す精密検査が必要と判断されるケースが散見されるという。

 偽陽性の場合、公的な費用と痛みを伴う無駄な精密検査を受けさせられ、精神的なダメージも負うことになる。血縁者に乳がんの患者がいるなどリスクの高い人を除き、20~30代で乳がん検診を受けても、こうした不利益を上回る利益は確認されていない。植松部長は「まずは自分の乳房の状態を知り、日ごろから異常がないか自分で確認する習慣が大切だ」と訴える。

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