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アートの扉

折元立身 イベント:コミュニケーションアート(耳を引く) 少女は「海」を見たか

ベナレス、インド 1987年

 もの問いたげな目をした少女。視線に引き込まれるように画面を見つめると左耳のイヤリングに目が留まる。端に付いた2本のひもで横に引っ張られ、中央に「Sea」の文字。海?

 現代美術家の折元立身さん(72)がインド北部のベナレスを訪れたのは1987年。20代の大半をニューヨークで過ごし、多様な人種と文化が時に摩擦を起こしながら同居する社会に衝撃を受けた。77年に帰国後、「人間関係を作品にできないか」と考え、始めたのがパフォーマンスを通じ観衆の反応を引き出すコミュニケーションアート。その一つ「耳を引く」ためにインドやスリランカを回る中で少女と出会った。

 方法はこうだ。「太陽」「山」「地球」など普遍的単語を記したイヤリング15個を用意。道で会った人に頼…

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