連載

特集ワイド

「人だかりがする」ニュースを目指して、読み応え十分の記事をラインアップ。

連載一覧

特集ワイド

この国はどこへ行こうとしているのか 平成最後の夏に… 歴史学者・坂野潤治さん

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷

戦前と重なる安倍外交

 自宅に迎えてくれた東大名誉教授の坂野潤治さん(81)に、笑顔でくぎを刺された。「しゃべり出したら止まらないもので」。80歳を超えてなお史料を博捜し、著作を刊行し続ける碩学(せきがく)は、厳しい論評を加えてきた安倍晋三政権について語り始める。

 「今言うべきことを絞りに絞ると『安倍内閣には外交なんてない』ということです。特に東アジア外交はマイナスばかり残している」

 まず指摘したのは対北朝鮮外交である。今年春、文在寅(ムンジェイン)・韓国大統領は、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長と2度会談。これをきっかけに、トランプ米大統領との米朝首脳会談も6月に実現した。だが、拉致問題を抱える日朝間対話の実現に向けた糸口は見えない。「安倍政権は日米同盟を盾にして、近隣国と友好を築く努力をしてこなかった。なので安倍首相は『日朝首脳会談を』と言っていますが、…

この記事は有料記事です。

残り2511文字(全文2903文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集