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科学や医療を巡るあらゆる出来事を永山悦子・医療プレミア編集長兼論説室が読み解きます。

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女医の源流=永山悦子

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 今から118年前、女性医師を育てる「東京女医学校」が産声を上げた。後の東京女子医大(東京都新宿区)だ。開設したのは国内27人目の女性医師の吉岡弥生(当時29歳)。女性も受け入れていた医学校が突然、女子学生の入学拒否を決めたことがきっかけだった。

 「私の頭へ一番先にきたのは、このままに捨てておいたならば、今後の女医の志望者の運命や日本の女医の将来がどうなるであろうかという問題でありました」(「吉岡弥生伝」神崎清著)

 財産もなく「市井の一女医」の弥生が「日本の女医の伝統は守っていかねばならぬ」と立ち上がり、自らの医院の一室で女性のための医学教育を始めた。現在に連なる日本の女性医師の源流を必死に守ったといえる。

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