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オーストリア皇后の数奇な生涯を描いた宝塚歌劇屈指の人気作「エリザベート」で、題名役を演じている。多くの娘役があこがれる難役であるうえ、自身は今作での退団が決まっている。いつもより力が入っているのかと思いきや、「思った以上に心が解き放たれている感覚がある。自由に感情を出せています」と語る。
稽古(けいこ)が始まる前に約1週間、オーストリアを旅した。以前は「エリザベートは実在していたのかわからないほど手の届かない存在」だったというが、ゆかりの博物館を訪ねて今も国民から愛され続けている人気の高さを実感した。街や森を歩いてウィーンの空気や時間の流れを感じてきたという。
エリザベートに恋をする黄泉(よみ)の帝王、トートを演じるトップスターの珠城(たまき)りょうは「愛希のエリザベートは、意思がはっきりしていて強い。それにどう対峙(たいじ)するか」を課題の一つに挙げていた。愛希は「私自身も強いと言われるが、強いからこそ繊細な面もある。エリザベートも強がっていた部分があるのではないか。強さの裏側まで考えて演じたい」と語る。
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