メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

2018自民党総裁選

明治維新150年の今年だが…

[PR]

 明治維新150年の今年だが、1990年代の方が維新の論議は盛んだった。ときは世紀末。20世紀の日本を規定した維新に代わる新世紀の国家ビジョンを探し求めていた時代である▲「脱亜入欧」の下、大国主義を基軸にグローバル化を進めたが敗戦。その出直しから欧米を追い越すまでになったが、バブルがはじけ、社会には悲壮感が漂った。そこからはい出そうと必死だった。天下国家を論じようと国会に党首討論が導入されたのもこのころだ▲そんな時代の空気を99年の自民党総裁選は反映した。小渕恵三首相が「富国有徳」を掲げ、挑戦者の加藤紘一前幹事長らは「坂の上の雲」への再出発を訴えた。ともに維新にちなんだ造語や歴史小説の題名だ。新たな国家目標を競う論戦が印象に残る▲安倍晋三首相が3選を狙って総裁選への出馬を表明した。「維新150年」を盛り上げるためか、山口が地元の首相が鹿児島で表明する組み合わせに薩長連合を意識したのかとの臆測も。だが、国民が聞きたいのは、日本の将来を描く設計図だろう▲人口減少が生む経済の収縮、少子化・超高齢化社会のひずみ、トランプ時代の国際情勢の激動……。きつい「坂の上」にどんな世界が広がっているのか。「先が見えない」と不安に思う課題を対抗馬の石破茂元幹事長と論じ合うべきだ▲維新後、日露戦争の勝利で日本は「一等国」になったと自負したが、国民は明確な目標を失った。次の国家像を描き、解決策を示す。その議論に耳を澄ませたい。

    おすすめ記事
    広告
    毎日新聞のアカウント
    ピックアップ
    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. テレ朝報道番組「スーパーJチャンネル」でやらせ スーパーの客5人はディレクターの知人、関係者だった

    2. 独り暮らしの母犠牲「悔やみきれない」駆けつけた息子、手縫いの品見つめ 福島・本宮

    3. 「声をかける暇もなかった」遺体発見 なぜ…悔やむ生存者 福島・本宮

    4. 「こんなこと想像も」停電、断水のタワマン疲れ果て 武蔵小杉ルポ

    5. 台風19号で浸水の北陸新幹線 120両が心臓部被害で廃車か 被害額は330億円

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    今週のおすすめ
    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです