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本命が勝ったのに、挑戦者の方が意気盛んな自民党総裁選があった。
宮沢喜一が当選し、渡辺美智雄が2位につけた1991年秋である。
最大派閥・竹下派は宮沢を推したが、党内に「竹下派支配」への不満がくすぶり、造反が起きた。渡辺の基礎票は渡辺派の70人(党内4位)だったのに、120票獲得。開票直後、どよめきが広がった。
<安倍1強>に不満がくすぶる今日、故(ふる)きを温(たず)ねる意味はあろう。
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