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介護、高齢者の性に向き合う

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デイサービスの利用者を誘導する介護職員(右)=埼玉県川口市のいきいきらいふSPA川口WEST店で2018年8月1日、矢澤秀範撮影
デイサービスの利用者を誘導する介護職員(右)=埼玉県川口市のいきいきらいふSPA川口WEST店で2018年8月1日、矢澤秀範撮影

 <くらしナビ ライフスタイル>

 東京都内に本社を置く高齢者介護サービス事業者が施設にアダルトグッズを導入した。利用者から職員へのセクシュアルハラスメントが問題となり、国が対応に乗り出す中、「高齢者の性」に向き合う取り組みが業界に一石を投じている。

 ●アダルトグッズで

 入浴に特化したデイサービスを全国展開する介護事業者「いきいきらいふ」(東京都台東区)は今春から順次、各店舗で自慰行為用のアダルトグッズの販売を始めた。自宅に持ち帰り、自分で性欲を処理してもらう。職員は性的介助はしない。

 大画面のテレビを見て入浴を待つ高齢者たちが、何気ない会話に花を咲かせていた。ホテルのラウンジのような「いきいきらいふSPA川口WEST店」(埼玉県川口市)は、受付の前でパンや飲み物などの食品を販売している。自宅との往復だけになりがちで、買い物に行けない人にはありがたい存在だ。その棚に男性向けのグッズがさりげなく並ぶ。中にローションが入っており、性器を入れて使う。一般的に知られたポップなデザインの…

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