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俳句月評

「多様性」への挑発=岩岡中正

 岸本尚毅・宇井十間『相互批評の試み』は、今日の俳句と未来を考えさせる、大胆で刺激的な問題提起の書である。それを「対談」ではなく、じっくり読者に考えさせる「相互批評」で行なう。

 テーマは、たとえば俳句は「日常の詩」だが、私たちはこの日常性をどう自覚化し文学化したらいいのか。俳句は「即物」だ「軽み」だというが、これに囚(とら)われずに読者にものを考えさせる「思想性」や「重くれ」をどう獲得するか。俳句は、パターン化の「自動機械」化してはいないか。私たちは「俳句という制度やプログラム」自体の抑圧をどう超えたらいいのか。そもそも、今日の俳句は未来を思考することを止めてはいないか。

 さらに、およそ「俳句は〇〇である」という一定の定義をする「一様性」を超えて、自分の文体から俳句とは…

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