陸上の男子100メートル決勝で、山県亮太(セイコー)が10秒00(追い風0.8メートル)で銅メダルを獲得した。日本勢では2014年の仁川(韓国)大会の高瀬慧(富士通)の銅メダルに続く2大会連続のメダル獲得となった。蘇炳添(中国)が9秒92の大会記録で優勝した。
大舞台で理想のレースは展開できた。スタートから低く飛び出し、中盤で加速する。しかし、二つ右のレーンを走る蘇炳添は終始、先を行き、背中には届かない。T・オグノデ(カタール)にも競り負け、自身が持つ日本歴代2位タイと同じタイムをたたき出したが3位に終わり、思わず両手を膝についた。「少し残念だが精いっぱいのレースができた。金メダルを狙っていたので悔しいけどメダルを取れたのでうれしい」と複雑な胸中を話した。
前日の予選でT・オグノデにスタートからリードを許して先着されると、自ら映像を見返して一晩で修正した。大一番では低く鋭く飛び出す得意のスタートを見せた。理想は重圧のかかる状況でも常に同じ動きができる「再現性」。そのために日ごろから走りでもウエートトレーニングでも自分の映像を見てフォームを確認し、課題を修正する作業を繰り返している。培ってきた調整力が生きた。
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