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楽器材料も環境に配慮 海外での植林、代替材研究進む

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ヤマハはタンザニアでアフリカン・ブラックウッドの苗木を植える事業を始めた=ヤマハ提供
ヤマハはタンザニアでアフリカン・ブラックウッドの苗木を植える事業を始めた=ヤマハ提供

 ピアノやギター、木管楽器の製作には、海外から輸入された木材が欠かせない。しかし、これらの樹木には絶滅の恐れがあるものも多い。入手が困難になりつつある中、国内の楽器メーカーは環境にやさしい材料の調達や海外での森林育成にも注力、大学では代替材の研究も進められる。取り組みの現在地を探った。

 楽器となる希少な樹種の代表が、ギターに使われるローズウッドだ。ブラジルやインドといった高温多湿な地域に生え、楽器のほかに高級家具にも使われる。ただ、絶滅の恐れがあるため、野生動植物の保護を目指す「ワシントン条約」でローズウッド全種に取引の規制の網がかかっている。

 ウォルナットやメープルなど、より資源が豊富な木材で代替することが迫られる中、ヤマハはマリンバの音板に適しているとされるホンジュラス・ローズウッドの代わりに、ガラス繊維を束ねてプラスチックで固めた合成素材「FRP」を使用している。FRP製の音板には木の導管をイメージした八つの穴が開いており、本来のローズウッドに近い音の特徴を目指した。温度や湿度の変化による影響が少ないのが特徴だという。

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