メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/241 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(76)

 よっさんが温泉でも浸(つ)かるように、頭のうえに絞った手拭いを載せていった。

「なんにしても、こうしてみんな助かった。タケシ坊ちゃんのお陰です。さっきの話覚えてやすでしょうね」

 なんの話だろうか。タケシは首をひねった。

「この戦争が終わったら、中古の編み機でも手に入れて、時田メリヤスを再興しやしょうって話でさ。社長も帰ってきなさるし、タケシ坊ちゃんもいる。うちの会社は当分安泰だ」

 千寿子もまんざらではない顔でうなずいた。建築家はあきらめて、町工場でもやるのもいいかもしれない。君…

この記事は有料記事です。

残り716文字(全文963文字)

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 自民総裁選 じわり広がる不満、圧勝逃す 「安倍1強」転換点
  2. プロ野球 セ・リーグ全日程終了危機 阪神残りは18試合
  3. 自民総裁選 伸びぬ党員票「打ち上げではない。反省会だ」
  4. 覚醒剤 使用容疑で元うたのお兄さんを逮捕
  5. 安倍政権 麻生氏、菅氏ら留任へ 「次の国会に改憲案」

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです