メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

炎のなかへ

/241 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

その夜(76)

 よっさんが温泉でも浸(つ)かるように、頭のうえに絞った手拭いを載せていった。

「なんにしても、こうしてみんな助かった。タケシ坊ちゃんのお陰です。さっきの話覚えてやすでしょうね」

 なんの話だろうか。タケシは首をひねった。

「この戦争が終わったら、中古の編み機でも手に入れて、時田メリヤスを再興しやしょうって話でさ。社長も帰ってきなさるし、タケシ坊ちゃんもいる。うちの会社は当分安泰だ」

 千寿子もまんざらではない顔でうなずいた。建築家はあきらめて、町工場でもやるのもいいかもしれない。君…

おすすめ記事

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 池袋暴走 元高級官僚だから? 「なぜ運転手が逮捕されないのか」疑問の声噴出
  2. 池袋暴走、ドラレコに音声 87歳男性「あー、どうしたんだろう」同乗の妻の問いに
  3. 池袋暴走 被害者遺族のコメント全文「少しでも犠牲者いなくなる未来を」
  4. 池袋暴走事故 亡くなった松永さん親族ぼうぜん「だまされているような」
  5. 後遺症残る伊丹市職員 友の分も生き 支える側に 尼崎脱線事故14年

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです