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平成という時代

第1部 語る/2 戦争の記憶と天皇、歴史つないだ慰霊

戦後60年で訪問されたサイパン島で「中部太平洋戦没者の碑」に供花し黙とうする天皇、皇后両陛下=2005年6月28日、代表撮影

 小松浩主筆 小熊さんが平成を考える時に、戦争という日本人の記憶の基盤が失われていったと指摘されました。もう少し詳しくお話しいただけますか。

 小熊英二氏 政治学者の丸山真男がある論文で「国民とは国民たろうとするものである」と書いています。言語や風俗、文化的伝統などを共有しているだけでは、「たかだか人民ないし国家所属員であって、『国民』ではない」と言う。政治的な集合意識と共通の政治行動の記憶を持っていなければ、人間が集まっていても国民とは言えないという意味で解釈すればそうでしょう。

 ナショナルヒストリーというものを作る場合、一番重要な要素は建国の戦争や建国の革命です。それが「国民…

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