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さくらももこさん

逝く「ちびまる子ちゃん」作者、53歳 国民的キャラ残し…(スポニチ)

さくらももこさん=スポニチ提供

 小学生の女の子の日常をほのぼのと描いた代表作「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家さくらももこさんが15日午後8時29分、乳がんのため死去した。53歳。静岡市出身。本名は非公表。葬儀・告別式は近親者で行った。日曜の夜を象徴する国民的アニメとなった、フジテレビ「ちびまる子ちゃん」は放送を継続する。

     突然の訃報だった。アニメ「ちびまる子ちゃん」で、お茶の間を楽しませてきたさくらさんだが、自らの体は病魔におかされていた。まる子の姉の声を担当した声優で、2016年5月に亡くなった水谷優子さん(享年51)と同じ乳がんだった。

     アニメのエンディングテーマ「走れ正直者」を歌うなど、作品と縁の深い西城秀樹さんが亡くなった今年5月には、ブログに追悼コメントを寄せた。「とても楽しいテーマ曲になりました。私たちの世代にとって秀樹さんは本当にスターでした」とその死を惜しんだが、この頃には闘病生活を送っていたとみられる。ブログの最後の書き込みは7月2日で、サッカーW杯で決勝トーナメントに進んだ日本を「頑張ってほしい」と応援していた。

     漫画家になることを夢見て、漫画家になれたことを楽しみ続けた人生だった。少女漫画誌「りぼん」(集英社)に恋愛漫画を投稿し続けたものの、評価を得られなかった高校時代。憧れを現実へと変えたのは、高校3年の夏だった。

     「わたしの好きな言葉」という課題作文で“季節を表す言葉”について書き、採点者に「現代の清少納言だ」と絶賛された。エッセーと漫画の融合を思いついた瞬間だった。

     すぐに実体験を基にした作品を投稿し見事入選。静岡英和女学院短期大学(現静岡英和学院大短期大学部)に進学し、1984年に「教えてやるんだありがたく思え!」で漫画家デビューした。

     86年から「りぼん」で始まった「ちびまる子ちゃん」の主人公「さくらももこ(まる子)」は自身の姿。少女時代を過ごした静岡県の旧清水市(静岡市清水区)を舞台とし、小学3年生だった昭和50年前後を描いた。何気ない日常に、さくらさん一流の皮肉を嫌みなく織り交ぜた世界観は、昭和のノスタルジーと相まって多くの人の共感を呼んだ。

     漫画家で漫画評論家いしかわじゅん氏は「ほのぼのした日々の中に、スパイスのように皮肉が効いていた。他の登場人物もネガティブな面があり、これまでにない少女漫画だった」と評した。

     92年、スポニチ本紙のインタビューに「今の私が何を面白いと思っているかが、漫画の中に組み込まれて表現されている」と話した。自身の思いを漫画にし続けたが、闘病のつらさや苦しみは描かなかった。16年から「グランドジャンプ」(集英社)で始めた「ちびしかくちゃん」は何度も休載を挟み、闘病しながら描いてきたとみられる。

     「サザエさん」とともに日曜夜のアニメとして愛されてきた「ちびまる子ちゃん」。フジテレビによると、放送は今後も継続する。

     ◆さくらももこ 本名非公表。1965年(昭40)5月8日生まれ、静岡県清水市(現静岡市)出身。84年漫画家デビューし、86年雑誌りぼんに「ちびまる子ちゃん」連載開始。エッセイスト、作詞家としても多数の作品を発表した。89年に元編集担当者と結婚し1男をもうけたが、98年に離婚。03年にイラストレーターの男性と再婚した。(スポニチ)

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