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「新芸」とその時代

(46)ソ連の仕事Ⅸ 知られざる功労者

左から西岡、許夫人、西岡夫人、許。撮影時期、場所は不明=西岡昌紀氏提供

 新芸術家協会(新芸)がソ連に食い込み、リヒテルやムラヴィンスキーなど大物音楽家の招請を実現させた背後には、ソ連在住の一人の朝鮮人の協力があった。許真(ホ・ジン)または許雄培(ホ・ウンベ)という名の北朝鮮からの亡命者である。美しい日本語を話し、ソ連文化省やゴスコンツェルト(国家音楽委員会)との交渉に大きな力を発揮した。

 新芸社長・西岡芳和がいつどのように許と知り合ったのかは不明だが、2001年に筆者がインタビューした際、リヒテルとの元々の出会いについて尋ねたところ、真っ先に挙げたのが許の名前であった。

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