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福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」について、日本原子力研究開発機構は30日、本格的な廃炉作業の第1段階となる核燃料の取り出しを始めた。2022年度までに炉心と燃料プールから計530体を取り出す。扱いの難しい液体ナトリウムを冷却材に使う高速増殖炉の廃炉は国内で前例がなく、47年度予定の廃炉完了に向け、安全確保が最大の課題となる。
「夢の原子炉」として1兆円以上の国費を投じながら、度重なる事故やトラブルで頓挫したもんじゅは本格的な廃炉着手の日を迎えた。原子力機構の児玉敏雄理事長は同日午前9時、職員や協力会社の社員ら約550人を前に「神経を研ぎ澄ませて不具合の未然防止に努めてほしい。これからが本番だ。作業を安全、着実に進めることが地元の信頼につながる」と訓示。午前10時半ごろから、作業班が専用機器を遠隔操作して作業を始めた。
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