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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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はや2くん質問箱

リュウグウの正確な位置は、どうやって分かるの?

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 Q 地球から光の距離で約15分、2億8000万キロ離れている小惑星リュウグウの正確な位置は、どうやって分かるんですか? はやぶさ2は、自動でリュウグウに近づける能力を持っているんですか?(芦川正幸・63歳)

 A リュウグウの軌道はこれまでの地上からの観測によってかなり正確に分かっています。ですから、計算をすればリュウグウがどこにいるかが分かります。ですが、計算して求めた位置は、本当の位置とわずかに異なります。実際、「はやぶさ2」がリュウグウに到着するちょっと前の時点では、リュウグウの位置の誤差は100キロくらいありました。

 そこで、「光学電波複合航法」というやり方で、はやぶさ2はリュウグウに接近しました。この方法は、はやぶさ2に搭載したカメラでリュウグウを撮影し、はやぶさ2から見たリュウグウの方向を調べます。その方向のデータと、地上とはやぶさ2が電波で交信しているデータの両方を使って、はやぶさ2の位置とリュウグウの位置の両方を正確に推定します。

 これを繰り返しながら、はやぶさ2は地球から約3億キロも離れたところのたった直径900メートルのリュウグウに到着することができました。なお、光学電波複合航法というものは自動ではなく、データを地上に降ろしてプロジェクトメンバーが解析をした上で探査機を制御しています。


 探査機「はやぶさ2」の旅や機体のこと、小惑星リュウグウの素顔、太陽系探査のこれからなど、なんでもQ&Aを紹介します。「!」や「?」がいっぱい見つかるはずです。このコーナーは、日本惑星協会の「『はやぶさ2』どんなことでも質問 ” 箱 ”」から許可を得て転載しています。質問がある場合は、同協会のウェブサイトから投稿してください。

【はやぶさ2】

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