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経済観測

毎日新聞経済面に連日連載の経済コラム。経営者や経済評論家らが独自の視点で、経済の今とこれからを展望する。

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脱グローバリズムに向かう農業=資源・食糧問題研究所代表 柴田明夫

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 際限のないグローバリズムに限界が見え始めた。世界貿易機関(WTO)体制がスタートした1995年に5・1兆ドルだった世界貿易額は、2014年には19兆ドルと4倍近くに拡大した。しかし15年以降は16兆ドル前後で頭打ちとなり、貿易増加率が世界経済成長率を下回る「スロー・トレード」の状態にある。

 安価な資源、エネルギー、食料を前提に、ひたすら成長を目指してきたグローバル化の時代は終わりつつある。いまや世界は、無限の自然を前提にした無限の発展を見直し、持続可能な経済への転換を模索し始めた。この潮流変化を見誤ってはならない。

 日本の農業も脱グローバリズムが必要だ。目指すはよそに依存することなく、地域に根差した経済への転換であろう。農業を核に食料、エネルギー、人材、水、森林などの地域資源をフル活用し、域内だけで完結させる持続可能な経済の構築である。

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