連載

縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

連載一覧

縮む日本の先に

安心のために/4 子育てリスク予防 出産前からチームが支援

  • ブックマーク
  • メール
  • 印刷
埼玉県和光市内の子育て世代包括支援センターで話をする女性(手前)とケアマネジャー=和光市内で2018年8月8日、山寺香撮影
埼玉県和光市内の子育て世代包括支援センターで話をする女性(手前)とケアマネジャー=和光市内で2018年8月8日、山寺香撮影

 8月上旬のある日。埼玉県和光市の会社員の女性(35)がケアマネジャーの女性とお茶を飲みながら向かい合っていた。そこは、「子育て世代包括支援センター」。市の子育て支援の拠点だ。

 「息子が中耳炎になっちゃって」。女性の言葉にケアマネは「保育園に預けられないけど仕事を休めない時は、手助けしてくれる人はいるの?」と何気なく応じた。ちょっとした言葉の中に支援の必要性がないか、注意深く耳を傾ける。

 長男(2)出産時の大量出血で女性は難病を発症。「育てていけるだろうか」と不安に押しつぶされそうだった。だが、今は落ち着いて暮らせるようになった。今春には仕事にも復帰。夫とは「2人目もほしいね」と話している。

この記事は有料記事です。

残り1053文字(全文1352文字)

あわせて読みたい

この記事の特集・連載
すべて見る

注目の特集