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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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安心のために/5 過疎の村「保育」に活路

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食育の一環のみそ造り。つぶした大豆を丸める5歳児たちと坂崎隆浩園長(奥)=こども園ひがしどおり提供
食育の一環のみそ造り。つぶした大豆を丸める5歳児たちと坂崎隆浩園長(奥)=こども園ひがしどおり提供

 東京23区の半分ほどの面積にコンビニ1軒、信号は2カ所。青森県の下北半島北東部に位置し、原発も抱える東通(ひがしどおり)村に、唯一の幼児教育・保育施設「こども園ひがしどおり」がある。

 この日、5歳児クラスの食育プログラムがあった。「上手にできたなあ」。県産ヒバの香りに包まれた園舎で、つぶした大豆を丸め、みそ造りに取り組む子どもたちに園長の坂崎隆浩さん(58)は目を細めた。

 敷地面積は1万8695平方メートル。全国社会福祉協議会の2008年度の調査では、保育所の敷地面積の平均は2389平方メートルで、8園が収まる広さだ。ここに5棟の園舎(一部2階建て)が並ぶ。村内の0~5歳児260人の約7割に当たる約200人が通う。

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