「虎退治」の猛将として知られる加藤清正(1562~1611年)が正月祝いに虎皮を贈られ、喜びをつづった礼状が、京都を拠点に刀装具の製作を手掛け、豪商でもあった後藤勘兵衛家の伝来文書から見つかった。豊臣秀吉が16世紀末に朝鮮に侵攻した「文禄・慶長の役」で武将らは虎を狩り、秀吉に肉などを贈ったとされる。清正は青年時代に「虎之助」とも名乗っており、研究者は「虎にまつわるエピソードを踏まえた贈り物だったのでは」と注目する。
勘兵衛家は室町時代に興った金工師、後藤家の分家。刀装具を扱った他、金貨の鋳造、大名への資金貸し付けもしていた。子孫が昨年、文書約70点を京都府に寄贈。京都文化博物館(京都市中京区)の西山剛学芸員が調査し、礼状を確認した。
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