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縮む日本の先に

都市部への人口流入の陰で、地方は深刻な過疎化と高齢化に直面している。財政赤字に苦しむ国の支援には限界があり、地方が目指す未来には不透明感が漂う。人口減と向き合う自治体や住民の思いを交えながら、地方が存続するための処方箋を探る。

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安心のために/6 80歳から自立・起業

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スマートフォンでメールを確認する不動産会社社長の和田京子さん=東京都江戸川区で2018年7月30日、佐々木順一撮影
スマートフォンでメールを確認する不動産会社社長の和田京子さん=東京都江戸川区で2018年7月30日、佐々木順一撮影

 「24時間営業 年中無休」を掲げる不動産会社が東京都江戸川区の住宅街にある。

 7月末、まだ明るい午後6時。自宅1階のオフィスで、柔らかいクッション製の椅子に社長の和田京子さん(88)が腰を下ろした。向かいには物件の売却を望む夫婦がいた。以前にも取引のあったお得意様だ。

 時間をかけてゆっくり話を聞く京子さん。商談が終わったのはすっかり暗くなった午後10時ごろ。それでも疲れた様子を見せるどころか、目を輝かせる。「自分で稼ぎ自立して生きることに目覚め、燃えているから」

 「人生100年時代」のお手本にも思える京子さんの人生前半は専業主婦だった。

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