メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/26 春日野に登る/1 宮廷人が親しんだ野山 /奈良

奈良県庁屋上から望む(左から)若草山、春日山、手前の平地が春日野一帯=奈良市で、栗栖健撮影

 平城京(710~784年)の東に広がる奈良市の春日野は、都で暮らす宮廷人たちが最も親しんだ野だった。今、一般に言う「奈良公園」だ。“野”といっても東大寺や春日大社がある平らな台地上だけでなく、その東の御蓋(みかさ)山(297メートル)、花山(498メートル)を主峰とする春日山一帯も含めたようだ。

 平城京から春日野に行く東西道は、朱雀門の前を通る幅37メートルの二条大路などがあった。台地は現市街地から15~20メートル高く、西端は坂。県庁がある「登大路町」の名になった。奈良時代初期の山部赤人には「春日野に登り」つくった歌があり「春日の山の」「三笠の山」に雲はたなびく、と詠んだ(巻三 372)。彼も坂道を登り、山を見上げたのだ。赤人は生没年不明だが、724(神亀1)年、聖武天皇の紀伊への旅に随行している。

 元々、春日野は農民が草を刈り、燃料を採る場だった。焼畑を示唆する次の歌もある。

この記事は有料記事です。

残り1076文字(全文1472文字)

おすすめ記事
広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 「嵐フェス2020」収録中の花火で神宮球場の試合中断 ジャニーズおわび

  2. 警視庁が20代男性を誤認逮捕 1人の証言をうのみ 33時間後に釈放

  3. サムスン電子の李健熙会長が死去 創業家2代目、世界的ブランドに育てる

  4. 大阪・梅田HEP FIVEで高校生転落し死亡 路上の19歳巻き添え意識不明

  5. #排除する政治~学術会議問題を考える 学術会議への関心は「新政権のツッコミどころだから」 投稿炎上、西田亮介氏の真意は

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです