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8月27日にトランプ米大統領はメキシコとの間で北米自由貿易協定(NAFTA)の改定方針を決めた。これには特徴が二つある。第一はメキシコとの2国間関係を切り離して合意枠組みをつくり、カナダを後回しにしたことだ。
第二は四半世紀に及ぶNAFTA体制下でのサプライチェーン(供給網)マネジメントに対して組み替えを強いたことだ。米国製造業へのテコ入れが名目だが、本当に支援なのか。
カナダ後回しでカナダ製乗用車の対米輸出は、「ミルクなどの米国産酪農品へのカナダの市場開放」次第となる。シボレー・インパラ(ゼネラル・モーターズ)、フォード・エッジ(フォード)、ダッジ・チャージャー(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は「カナダ車」とされ、ビッグスリーは当惑する。カナダ後回しのNAFTA枠組みの変更は果たしてビッグスリーの支援策か。
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