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平和をたずねて

軍国写影 反復された戦争/80 間島出兵 広がる火種=広岩近広

 また、出兵であった。北サハリン(樺太)の軍事占領に続いて、今度は中国東北部・間島(かんとう)へ派兵を決めた。きっかけは1920年10月2日に、間島の中心都市・琿春(こんしゅん)で起きた領事館襲撃事件だった。朝鮮人が多く住む間島は、朝鮮独立運動の根拠地となっていた。

 日本政府と軍部は10月14日、総勢1万5000人の陸軍部隊を送りつけた。シベリアから戻る部隊の一部も加わっている。出兵声明は、間島を拠点とする抗日朝鮮人が中国の馬賊(ばぞく)やロシアの過激派と組んだ襲撃だと強調した。そのうえで<自衛上必要なる警備を全う>するための出兵だと説明している。

 実は原敬首相は、事前に出兵の可否を探っていた。中国東北部を視察した陸軍少将が田中義一陸相の紹介で、…

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