スケッチ

表現する障害者、個々に光

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 「地蔵とリビドー」とはどこか謎めいた言葉だ。知的障害や精神疾患を持つアーティストたちの作品に光を当てたドキュメンタリー映画のタイトル。人間が本来持っている生きるエネルギーを表す「リビドー」に象徴されるように、映画はいきいきと輝く個性が際立つ構成になっている。大阪市北区のシネ・リーブル梅田で29日から上映が始まる。

 表現活動を20年以上続けている滋賀県甲賀市の障害者施設「やまなみ工房」(山下完和(まさと)施設長)が舞台。突起状の陶土に顔を近づけ、表面に点を刻み続ける吉川秀昭の創作シーンから始まる。「目、目、鼻、口」と繰り返し唱える吉川。無数の点で表された異なる顔の人物造形をカメラは捉える。その後も、粘土で小さな地蔵を30年近く作り続ける山際正己、寝転がって墨汁と割り箸で描く岡元俊雄ら独自の感性で表現を紡ぐ姿…

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