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スポーツ選手や宇宙飛行士、芸術家…各界で活躍するあの人の親御さんは、どんな人?子育ての秘策はあるの?そんな疑問を解消します。

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料理研究家・きじまりゅうたさんの母 杵島直美さん/上 キッチン遊びが原点

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杵島直美さん
杵島直美さん

 テレビや雑誌で活躍中の料理研究家、きじまりゅうたさん(37)。若者目線のアイデアメニューと、近所のお兄ちゃんのような親しみやすさが支持を集めている。同業の母・杵島直美さん(64)の目に映る隆太さんとは。

 東京・池袋で生まれ育った隆太さんは、幼い頃から料理に親しんできた。それもそのはず、同居していた祖母、直美さんの母の村上昭子さんも料理研究家だったからだ。家には毎日、大勢のスタッフに加え、カメラマンや編集者などがひっきりなしに出入りしていた。仕事後はみんなで食事をし、まるで大家族のようだった。職場結婚を機に退社し、昭子さんのアシスタントをしていた直美さんが出産したのは27歳の時。みんなが沐浴(もくよく)を順番待ちするほど、隆太さんの誕生は待ち望まれていた。仕事に専念しようと保育所に預けることを考えたが、昭子さんは猛反対。「人手がこんなにあるのに、なぜ預ける必要があるの」

 「うっくん」と呼ばれた一人息子の成長は、その大家族に見守られた。仕事場には、家庭用のシステムキッチンが2台並んでいる。片方が空いていれば、水浴びしたり、子ども用包丁で野菜くずを切ったりした。「上手だね」「すごいね」。「村上先生のお孫さん」は、何をやってもほめられ、調子に乗って繰り返す。祖母も母も、包丁の使い方以外、意識して料理を教えたことはない。だが、隆太さんは自然と料理の基本を身につけていた。…

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