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ブックウオッチング

『翼竜館の宝石商人』 高野史緒さん

「二重の密室トリックを仕掛けてみた」という高野史緒さん=八木正撮影

 (講談社・1674円)

レンブラントに触発され

 作家、高野史緒(ふみお)さんの新著「翼竜館の宝石商人」が8月下旬、講談社から刊行された。6年ぶりの長編小説で、17世紀のオランダの画家、レンブラントの絵に触発された歴史ミステリーだ。【明珍美紀】

 物語の舞台は1662年のアムステルダム。レンブラントとの対面を申し入れていた宝石商がペストで死んだ。遺体が埋葬された翌日、宝石商の自宅の鉄格子がはまった部屋で、彼とうり二つの男が意識不明で発見され、主人公のフェルナンド・ルッソ(通称ナンド)とレンブラントの息子が謎の解明に乗り出していく--。

 京都で2002年の秋から翌年にかけてレンブラントの大規模な絵画展が開かれ、夫でロシア映画研究者の井…

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