メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

台風21号

関空被害 「インバウンド景気」に影響も

浸水した関西国際空港の滑走路=2018年9月4日午後2時45分、蒲原明佳撮影

 台風21号の影響で4日、関西国際空港の滑走路やターミナル周辺が高潮で浸水、連絡橋は強風で流されたタンカーに衝突され破損したことで空港の機能が停止し、西日本を中心に全国の経済活動に及ぶ悪影響が懸念されている。関空は特に訪日外国人(インバウンド)の利用が多く、完全復旧するまで相当の日数を要すれば、外国人観光客によって全国各地で起きている「インバウンド景気」に水を差しかねない。

 埋め立て島にあり、2本の滑走路を備える関空は、離着陸を24時間できる強みを生かそうと格安航空会社(LCC)を誘致した結果、2012年以降、多くのLCCを呼び込むことに成功。かつては入国も出国も首都圏の空港を利用するケースが多かったが、中国や東南アジアからの距離の近さもあり、関空を利用する外国人旅行客が急増した。

 総旅客数が2880万人となった17年度は、3年連続で過去最高を更新。関空と電車で乗り換えせずに行き来できる大阪の繁華街・ミナミは、連日多くの訪日客でにぎわうようになった。さらに文化財が豊富な京都や奈良にとどまらず、自然が豊かで多様な食文化がある西日本の各地を合わせて訪れる外国人も多く、波及効果は大きい。

 しかし、関空の機能が長期間停止すれば、空路で関西と海外を直接結ぶ手段が失われ、経済の一端を担うまでになった外国人観光客が減少しかねない。18年度は開港以来初の3000万人台が期待されていた総旅客数の目標達成に暗雲がただよってきた。

 1994年9月4日に開港した関空は、台風21号に襲われた4日がちょうど24年の節目だった。速やかに復旧し、一刻も早く外国人を再び呼び込めるかが関西だけではなく西日本の経済の浮沈をも左右する。【宇都宮裕一】

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 総務省 携帯料金、大容量で東京が最高額 世界6都市比較
  2. 安室さんコンサート 療育手帳提示で入場できず 返金へ
  3. 仙台 交番で警官刺され死亡 襲撃の男、別の警官が射殺
  4. 仙台・警官刺殺 刃渡りは20cm 「現金拾った」と訪問
  5. 仙台・警官刺殺 死亡の男は21歳大学生

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです