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北海道震度6強

土砂崩れ多発 強い揺れで地盤緩み

 北海道で震度6強を観測した地震では厚真町などで大規模な土砂崩れが発生した。巻き込まれたとみられ、連絡が取れなくなった人も続出した。気象庁は「強い揺れで地盤が緩み、斜面が崩れやすくなっている。危険な場所から離れてほしい」と呼び掛けている。

     雨による土砂崩れは水が集まる谷地形で発生しやすいが、地震による土砂崩れは山の尾根のような地形で起こりやすい。地震による土砂崩れは地震とほぼ同時に発生するため、予測が難しい。

     砂防・地すべり技術センターの大野宏之専務理事は「もともと火山灰が載ってそれほど固まっていないところで、あまり強い地盤ではない。強い揺れで、地盤の弱い層が耐えられずに崩れたのだろう。直前に雨も降っており、土の中の水分がマイナスに働いた可能性もある」と話した。

     纐纈一起・東大地震研究所教授は「震源の深さが37キロと深いわりに強い揺れが広がった。この規模の揺れだと土砂崩れが起こりやすい」と指摘。石川芳治東京農工大名誉教授(砂防学)は「現場の映像を見る限り、急勾配の表層の土砂が崩壊したようだ」と分析した。

     気象庁の松森敏幸地震津波監視課長は記者会見で「今後の地震や雨に十分注意し、崖など危険な場所には立ち入らないでほしい」と訴えている。

     2004年10月の新潟県中越地震では山間地を最大震度7の揺れが襲い、山の斜面がえぐられるように崩壊した。母子3人が車ごと土砂崩れに巻き込まれ、旧山古志村(現長岡市)では土砂が川をせき止める「土砂ダム」ができて集落が水没した。

     岩手、宮城両県で震度6強を記録した08年6月の岩手・宮城内陸地震では、宮城県栗原市の駒の湯温泉が土砂に押し流されるなど死者は17人、不明者6人に上った。

     2度の震度7を観測した16年4月の熊本地震でも土砂崩れで死者が相次いだ。南阿蘇村では大規模な斜面崩落が発生し、阿蘇大橋が崩落した。(共同)

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