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台風21号

強風被害甚大 4府県で死者11人

台風21号から一夜明け、燃焼した車が散乱する兵庫県西宮市甲子園浜の車のオークション会場=2018年9月5日午前9時9分、本社機「希望」から

 台風21号は25年ぶりに非常に強い勢力のまま日本列島に上陸し、猛烈な風が各地に大きな被害をもたらした。電柱や木は次々と根こそぎ倒され、倉庫が吹き飛ばされるなど、想像を超える強風に住民はショックを受けていた。飛んできた物に当たるなどして11人が亡くなり、多数の負傷者も出た。

     大阪府泉南市新家では、電柱9本が倒壊。数百メートルにわたって道路をふさぎ、一部は民家の敷地に倒れ込んだ。

     「地鳴りのような風の音だった」。道路沿いに住む奥田美佐子さん(70)は風が弱まった4日午後3時半ごろ、外に出て倒れた電柱を見て驚いた。夫(74)は持病があり、電動ベッドは停電で動かず、自力では立ち上がれない。「道路がこれではリハビリにも行けず、体調が心配だ」

     隣の大阪府田尻町でも、吉見地区の府道で電柱3本が次々に倒れた。すぐそばの建設機械レンタル会社の営業所では4日昼、ショールームの窓が割れ、強い風が吹き込んだ。従業員の木原利夫さん(43)は猛烈な風の中、隣の事務所で同僚と扉を押さえ続けたといい、「生きた心地がしなかった」と振り返った。敷地内の倉庫も吹き飛び、営業所の吉川昌伸所長(38)は「倉庫は4月に建てたばかりだったのに。まさかこんなに大きな被害が出るとは」と肩を落とした。大阪府茨木市では、住宅などのブロック塀が倒れる被害もあった。

     このほか、各地の道路上でトラックが横転し、公園の木が根こそぎ倒れるなどした。大阪市のメインストリート・御堂筋では、シンボルのイチョウ並木の枝が多数折れた。

     毎日新聞の集計ではこれまでに大阪、三重、滋賀、愛知の4府県で計11人が死亡。風にあおられたり、飛んできた物に当たったりするなど、風が直接の原因となった人が多かった。大阪市港区の自宅マンションで死亡した女性(77)は、室内にいたにもかかわらず、飛んできたトタンが8階の部屋の窓ガラスを突き破り、顔を切るなどして亡くなった。大阪府警などによると、府内で死亡した8人のうち、この女性を含む3人が飛んできた物に当たり、他の5人は、風にあおられて転倒したり、自宅の屋根から転落したりしたとみられる。

     トタンや看板、瓦が飛ぶなどの被害も各地で多数報告され、けが人も相次いだ。【矢追健介、池田一生、藤河匠】

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