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もう一度花咲かせよう

「船」を出す9月=残間里江子

 9月になると毎年思う。「船を出すのなら九月」と。これは中島みゆきさんが作詞作曲した名曲のタイトルだが、この曲を初めて聞いたのは30歳の春。以来、真夏の喧騒(けんそう)が過ぎた9月になると、自分の「この先」を考える。

 30代後半で敢行した離婚も、シングルマザーで子どもを育てる覚悟を決めたのも9月だった。その頃の私は、1人で船をこぎ出しても荒波に負けないし、暗礁に乗り上げても大丈夫だと思っていた。40代、50代の9月は、仕事と育児と介護で船を出すのは諦めた。

 近ごろ、「人生100年時代」とか「女性活躍社会」と、シニアと女性には大きな可能性があるかのように言…

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