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先日、所用があって北京に出かけた。北京といえば、シェアサイクルや電子決済など、テクノロジーをベースとした新サービスが急速に普及していることがよく話題になる。たしかに、街のいたるところに青や黄色の自転車がとめられ、みな好きな場所で乗り降りしているし、街のどこでも、決済は大体スマートフォンで行うことができ、現金はほとんど用いない。新鮮な光景だった。ただ、集権的な新興国において最新のインフラが一斉に導入されるのは、歴史の常でもあるだろう。
むしろ、北京でより驚いたのは、若い人の愛想やマナーがとてもよくなっていることや、若者向けの店がどんどんハイセンスになっていることなど、ソフト面の変化だった。たとえば、北京に南鑼鼓巷という通りがある。胡同と呼ばれる細い路地で、伝統的な建物をリノベーションした店舗が続く雰囲気のいい通りだが、客層は意外と若く、10、20代の若者でごった返している。この通りでひときわにぎわう文房具屋があったので、のぞい…
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