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北海道震度7

液状化、噴き出す泥 波打ち割れた道路

地震により水が流れ、亀裂の入った道路=札幌市清田区里塚で2018年9月6日午前10時11分、土谷純一撮影

断水被害が拡大

 北海道内では、道路や港湾などでコンクリートに亀裂が入り断水するなどの被害が広がった。地中から液状化した泥が噴き出し、道路交通に支障が出たり、家屋が傾いたりするなどの被害も多発している。東日本大震災の際、東京湾岸部の埋め立て地や利根川沿いの低地で起きた液状化現象が発生したとみられている。

     札幌市東区の東15丁目通りでは、約200メートルにわたり陥没し、マンホール周辺などを土砂混じりの泥水がおおい、通行止めとなった。

     札幌市清田区里塚では、泥が数十センチの厚さで道路にたまった。付近はかつてあった沢を埋め立てた場所とされ、車のタイヤなどが埋まり、通行が難しくなっている。

     また、北区西4丁目通り沿いの約70メートルの区間でも、やはり地中が液状化した影響か、アスファルトが波状にゆがんで陥没し、深いところでは約2メートル沈んだ。

     付近に住む女性(86)は「仏壇が倒れ、すぐに家から飛び出したら道路が陥没していた。以前から地盤が弱いと思っていた」と不安そうな様子で話した。

     液状化は港湾にも被害を及ぼし、苫小牧港のコンテナふ頭では、ひび割れなどとともに確認された。【坂本智尚】

    JR北海道全線が運休し、改札前で座り込む旅行客ら=札幌市北区のJR札幌駅で2018年9月6日午前、土谷純一撮影

    海外観光客「怖かった」

     北海道新幹線と道内の鉄道は6日、始発から全ての路線が終日運休した。JR北海道の在来線は7日午前中までの運休が決まった。新千歳空港(千歳市)も全ての発着便が欠航した。

     JR東日本などによると、北海道新幹線は新青森-新函館北斗間で始発から運転を見合わせた。青函トンネルを含め新幹線の設備に異常はないという。

     国土交通省のまとめによると、JR千歳線南千歳(千歳市)-沼ノ端(苫小牧市)間で線路にゆがみが見つかった。

     一方、新千歳空港は滑走路に異常はないが、ターミナルビルの広範囲でスプリンクラーの配管が損傷し水漏れが起きている。天井の一部も落下。国交省によると、7日中の運航再開に向けて点検を進めている。

     道内の他の空港は設備に異常がなく、離着陸が可能な状態。

     JR札幌駅(札幌市北区)や新千歳空港の周辺では、かばんを手に途方に暮れる観光客らの姿が目立った。

     札幌駅の近くでは、オランダから友人2人と初めて北海道に旅行に来たというパトリック・ドゥレンさん(25)が路上に座り込んでいた。「昨日着いたばかり。オランダではこんな地震はなく、初めてで本当に怖かった。来週まで北海道に滞在する予定だったがどうするか」と嘆いた。

     駅周辺の停電は午後3時40分ごろに復旧したが、運行再開のめどは立っていない。ソウルから両親と旅行に来たイ・ヘミンさん(25)は「電気がついたのでとりあえずは安心。早く列車が動いてほしい」と話した。

     札幌市中央区の量販店前には、朝から水や非常食、携帯電話用の充電池などを求める150人以上の列ができた。10カ月の長女を抱いて並んでいた名古屋市の女性(31)は「旅行に来て今日帰る予定だった。ホテルが停電して水も出ないので、子供に必要な非常食や水を買いに来た」と疲れた様子だった。【大島祥平、阿部義正、花牟礼紀仁】

    コンビニ、スーパーに行列 スマホ電源や弁当、売り切れ

     大規模な停電に見舞われた道内では、自宅の冷蔵庫やテレビも使用できなくなった。断水した地域も多く、情報や食料に不安を抱えた住民は、朝からコンビニエンスストアやスーパーなどに買い物に詰めかけ、スマートフォン向けの電源や携帯ラジオ、弁当や飲料の棚が空になる店も少なくなかった。

     札幌市豊平区のヤマダ電機札幌月寒店では、乾電池やスマホ用電源、携帯ラジオ、飲料水、紙おむつなどの生活用品を買い求める長い行列ができた。営業時間を1時間早め、午前9時に開店したが、先頭の客は3時間ほど並んだという。札幌市豊平区に住む川村裕子さん(41)は懐中電灯を買えず、「電池と水だけでも確保でき、良かった」と話した。

     コンビニチェーンの中には自治体と災害時の協定に基づき、被災者の支援に乗り出しているケースもある。スマホの電源が切れる住民も多く、大手携帯各社では、一部の店舗で充電用の電源の開放を始めた。【土谷純一】

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